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  • Lio Inc.

窯業系サイディングのお手入れ


 今回は弊社でも標準仕様となっている「窯業系サイディング」の外壁の日常点検やお手入れ方法に関してご説明いたします。


|安全に関する注意

 お施主様自身で高所作業を伴う点検やお手入れは、絶対に行わないでください。

 また、塗り替えや補修工事に関してもお施主様ご自身で行わないでください。


 高所作業による落下事故やケガの原因となりますので、住宅会社・工務店さんにご相談の上、専門業者へご依頼ください。



|日常点検(1年に1回程度)

 外壁の維持管理のため、日頃の点検はお施主様ご自身で行っていただくと症状が軽いうちに対応ができます。


 点検は、建物の外壁を目視にて確認できる範囲で1年に1回程度点検してください。(高所作業は厳禁です。)

 特に地震や台風の後などに点検するとより効果的です。外壁に気になる変化を見つけた場合は、住宅会社・工務店さんにご相談の上、早めのメンテナンスをおすすめいたします。(メンテナンス費用はお施主様ご負担となります。)


・サイディングの塗装表面の点検

 塗装表面に変褪色(チョーキング)、剥離や亀裂がないか、また落ちなくなった汚れ、カビ、藻類がないか点検してください。

 ※白化、変褪色などが、目立つようになったときが塗り替え時期の目安です。

 ※変褪色の程度や汚れの目立ちは、サイディングの種類や、色調(塗料)、建物の立地

 条件や形状により異なります。


・サイディング本体の点検

 サイディングの亀裂(クラック)、反り、うねりが発生していないか、割れや欠けなどの欠損がないか点検してください。

 ※地震発生後などは、特に開口部廻りや釘(ビス)部での亀裂(クラック)や、サイデ

 ィングのズレがないか点検してください。


・シーリングの点検

 シーリングのやせ、剥離、亀裂などが発生していないか点検してください。

 ※シーリングは日々の家の動きによる伸縮と温度変化や紫外線等の自然条件により劣化

 しますので、定期的なメンテナンスが必要となります。


・その他の部位の点検

 鋼板役物や部材が錆びたり、塗膜の劣化がないか点検してください。

 釘(ビス)の浮きがないか点検してください。



|日頃のお手入れ方法

 適切なお手入れを行うには、住宅会社・工務店さんにご相談ください。


・鳥の糞や砂埃、藻、カビなどの汚れを落とす場合には、布や柔らかいスポンジ等を利用して軽く水洗いしてください。

 その際は塗装面を傷つけないように十分にご注意ください。

 水洗いで落ちない場合は、薄めた中性洗剤を柔らかい布等に付けて洗浄し、水道水で洗い流してください。

〈注意事項〉

 ・塗装面を傷つける恐れがありますので、下記の使用は避けてください。

 ①シンナー等の溶剤

 ②金属タワシ等の固いブラシ

 ③高圧水による洗浄やスチーム洗浄

 ・水洗いする際の散水は、必ず外壁に対して下向きに行ってください。上向きに散水す

 ると、接合部より漏水する恐れがあります。


・藻・カビについて

 藻・カビは性質が異なり発生条件も違いますが、双方とも環境条件が整えば建物の外壁

に限らずどこにでも発生します。これらを除去することはできますが、効果がいつまでも続くものではありませんので、再発する可能性があります。

 継続的に除去した状態を保つには、こまめにお手入れしていただくことが必要になります。小さな隙間に入り込んでいる場合などでは、除去できない場合もあります。

 一般的に藻・カビは発生しやすい環境や部位

 ①周辺に池・川・用水路・田畑・森林などがある立地条件

 ②建物の北面など風通しが良くない、湿気の多いところ

 ③窓の上側など水や汚れが溜まりやすいところ

 ④軒や開口部の出が少ないなど外壁表面に雨水がかかりやすいところ


・土台部、屋根下部、入隅部、ベランダなど落雪や雪が積もったり、吹き溜まりが出来る

部位ではサイディングが劣化する恐れがありますので、積雪をこまめに除去してくださ

い。


出典元:ケイミュー株式会社 カタログ

「KMEW 2020.11 外壁材総合カタログ一般地域用 P170-171」

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